郷に入っては郷に従え
ひと口に居酒屋といってもいろいろなタイプがあります。
テーブル席だけの居酒屋もあれば、すべてお座敷タイプの居酒屋もあります。
テーブル席だけの居酒屋は土足のままで入れるところがほとんどですが、お座敷タイプの居酒屋は店の入り口で靴を脱がなければならないこともあります。
入ってすぐに店員が案内してくれますから、店員の案内に従いましょう。
どうすればいいのかわからない時は、そのまま土足で入ってしまわずにまず店員に聞いてみましょう。
尋ねれば丁寧に答えてくれますから、わからない時は聞いてから店内に入りましょう。
座る位置に注意
仲間同士で居酒屋で飲むのなら座る位置を気にすることはありませんが、目上の人と飲む場合は座る位置はかなり重要です。
日本では目上の人と飲む場合は、目上の人に上座を譲るのがマナーです。
狭い居酒屋だとどこが上座なのかすぐに判断できないこともありますが、扉やふすまから遠い席だと覚えておけば間違いありません。
入口に近い席は下座になりますから、どこに座ればいいのかわからない時は下座に座っておけば間違いありません。
ただ、下座に座ろうとして目上の人の隣の席をみんなで譲り合うようなことはやめましょう。
譲り合いが長くなると、目上の人に失礼にあたるだけでなく微妙な雰囲気になってしまうこともあります。
日本人はシャイなので譲り合いの精神をやたらと発揮してしまうことがありますが、それが逆効果になってしまうこともありますから注意しましょう。
乾杯とお会計
居酒屋に飲みに行くとまずお通しが出てくることがありますが、全員の飲み物が揃って乾杯するまではお通しにも手をつけないのがマナーです。
居酒屋に行くとまず「お飲み物は」と聞かれますから、まずは乾杯をするまではおしゃべりでも楽しんでおきましょう。
どこの居酒屋でもそれほど待たずに飲み物が出てきますから、ほんの少し待てばいいだけです。
酒宴で手酌をさせるのはマナー違反だと言われていますが、時と場合にもよりけりです。
みんなでお酌をしあっていてはついつい飲み過ぎてしまうこともあります。
最近は自分のペースで飲みたいという方も多いため、自分で手酌したいと言われたなら無理にすすめるようなことはしないようにしましょう。
ただ、目上の人からすすめられたのに断るのは失礼です。
そういう時は、遠まわしにもう飲めないと伝えるか、ひと口だけでも飲んで後はそのままにしておきましょう。
最後に、お会計する時は、たとえ奢ると言われたとしても支払うつもりだという態度だけは示しましょう。
後は、その場の雰囲気でケースバイケースで決めればいいことです。
何事も周りの雰囲気を察して楽しく飲みましょう。