男性を対象にしたマーケティング
これまでどの居酒屋も男性目線で選ばれる居酒屋づくりをしてきませんでした。
マーケティングといえば女性を対象にしたものばかりで、これまで男性目線はまったく考慮されてこなかったのが現実です。
それは、女性客が多くなれば男性客も多くなるはずといった誤った固定観念があったからです。
ところが、実際には女性客が多く訪れたとしても、それで男性客を引っ張ってきてくれるかというと決してそうではありません。
昔のように、デートや家族で居酒屋を利用することが多かった時代は女性をメインターゲットにしていれば男性客もそれなりに確保することができました。
ところが、今は、核家族化がさらに進み単身世帯がどんどん増えています。
いわゆる個食も増えてきているため、女性をターゲットにしたマーケティングでは男性客を呼べなくなってきています。
男性に喜ばれる居酒屋とは
男性に喜ばれる居酒屋とはどんな居酒屋でしょうか。
インスタ映えなどを目的とした見栄えのする料理よりも、美味しくてボリュームのあるメニューが喜ばれる傾向にあります。
皿に少しだけ小粋に盛られているのも良いかもしれませんが、ボリュームが足りないと満足度が下がってしまうかもしれません。
洋風のメニューも良いですが、家庭で味わえるような和風のメニューも人気です。
焼き魚や煮物などが喜ばれるのは、やはり家庭で食べたことのある味は郷愁を誘うからでしょう。
それに、和風のメニューはビールや日本酒によく合いますから、美味しくお酒を飲むことができます。
出会いのきっかけになることも
最近、男性の間で喜ばれているのが相席できる居酒屋です。
狭い店内を効率よく回転させるためには、客それぞれがテーブルを独占するよりも相席にしたほうが効率的です。
相席にすることで効率が上がれば、料金設定を安くしてお客さまに還元することができます。
安くて早い、そして出会いが生まれる可能性もあれば、男性にとってかなり理想的です。
合コンと違い相席なら自然に女性と座ることができます。
もし、意気投合すれば美味しいお酒をみんなで飲むこともできます。
いろいろな出会いがありますから、お店を雰囲気を維持できるかどうかは店主次第です。
お客さま皆が良い出会いができるように気を配れば、自然と人気が出るものです。
その際、雰囲気を壊してしまうわがままな客にどう対応するかがネックとなってきます。
これについては正解は1つではありませんから、それぞれの居酒屋で正解を考え続けることが大切でしょう。
お客さまに愛される居酒屋に何が必要かを考え続けていれば、きっと正解に近付けるはずです。